172 出流山満願寺(いずるさん まんがんじ)



■ 出流山満願寺 ■
【所在地】栃木県栃木市
【山 号】出流山
【宗 派】真言宗智山派
【朱 印】(右)坂東十七番
(左)調査中
【墨 書】(右)奉拝 出流山  (中央)大御堂 (左)満願寺
【参拝日】平成 27年12月21日(月)

★年越しそばの時期になったのでお蕎麦が名物な出流山の御朱印を。


赤い仁王様が守る立派な山門。



ご本尊の千手観世音菩薩が安置されている大御堂(本堂)。



奥の院まで1.5キロかあ・・・。結構距離あるね。



と、思わせて実は「往復」。本堂から奥の院までゆっくり往復して40分くらいでした。

奥の院への道は石がゴロゴロしているのでお洒落な靴は避けたほうが良さそう。


絶壁に建てられたお堂は崖観音を思い出します。



栃木駅前から乗ったバス。1時間くらい乗って片道300円は安いと思う。



セメント鉱山わきには幾つもの工場が。ダンプカーが行き交う道をバスで走り抜けると出流山満願寺へ。



この朱印の字は右から「出流」と読むんだろうか、でも「流」の字はサンズイじゃなくて木偏みたい。そうすると「梳(くしけずる)」って字になっちゃうし・・・ということで読みは保留。



                                  • -

2016.1.11追記です。

piaさんコメントありがとうございます!過分なお褒めの言葉も恐縮です。

朱印の字は変形されて読みにくいものも多く、篆書字典や他の社寺の朱印なども対照して確認していますが、それでも読めないものが出てきて・・・その謎解きがまた楽しいんですが。


サンズイは大体「真ん中に一本長い線、そして左右に一本ずつ、もしくは二本ずつの短い線」で表されることが多いんですよね。(piaさんのご指摘のように、サンズイが「水」そのままの字で表されたのも見たことあります)



こちらが出流山の小さい朱印。青でなぞってみました。墨書が重なっているためわかりにくくてすみません。「出流山の御朱印」で画像検索すると墨書が上書きされてなくて見やすいものがあります。



こちらは木編の漢字。これを見るとサンズイよりは木偏のほうが受け入れやすいんですよねー。でも「出流山」の「流」の字だからサンズイのはずなんですよねー。




ちなみにオレンジ色の丸で囲んだ上の字が「流」の異体字。両側に「水」の字がありますね。中央部分は子供が頭を下にしているところなんだそうです。

「流」という字はもともと川で子供が流されている様子を表しているとのことで、川の真ん中を子供が流れていく「本当は恐ろしい漢字」でした。